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打て撃て射て討て 小品

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W30cm H48cm 和紙に型染め、墨 2022年 エディション10枚 --------------------------- 僕の実家は120年続く染物屋で神社の幟やお寺の正面に掛ける大きな幕などを染めています。 現在は弟が継いでくれておりますが、よつめ染布舎を立ち上げる前は実家の染物屋に入社し勤めておりました。 入社前は岐阜県の染物屋さんへ4年修行し染め物の技術など学ばせて頂き、家業を継ぐために伝統的な染めの仕事に20歳から12年間励みました。 僕は18歳くらいから朧げにアーティストやデザイナーなど自らのアイデアやものづくりの力で生きる人たちに憧れていました。 美術系の専門学校に通っていたのでそういった業界の先輩方と触れる機会が多かったことも関係していると思います。 その憧れは次第に強くなっていき、染め物の修行が始まった頃から仕事が終わった後の夜間で絵を描くようになりました。作品が溜まれば展覧会などを開くようにもなり、絵を描けば描くほど家業を継ぐことと自分の夢との葛藤に苦む日々が続きます。 家業を継ぐようにとしつけられたわけではないのですが、120年も続いていると僕の代で絶やすわけなはいかないと幼い頃からなんとなく心の奥に抱えていました。 自分の夢と宿命。 現在の自分のスタイルのように型染めと表現を合わせたやり方をその時にやってみせれば良かったのですが、技術も考えもまだまだ未熟で上手く事業化出来なかった。 実家と言っても利益があっての会社ですし稼げないと続けることが出来ません。 矛盾を抱えたまま時は過ぎ、やがて心身を病んでしまい一時的でしたがまともに生活が送れないこともありました。 このままではいけないと思い妻の支えもあって独立を決心したのでした。 この作品はとにかく突き進め!徹底的にやれ!という思いが込められています。 家業を継げなかったことや自分の不甲斐なさを作品を作りまくることでこれまでの辛い過去の体験を払拭しようとしています。 僕たち作家は作ることで始めて存在を証明ができるのだと僕は思っています。 頭の中の空想ではなく、この世に物質として生み出すこと。 そしてその質を世間に問うてみる。 この生み出した数と質でその作家の真価が問われることになります。 僕は賢いわけではないしアカデミックなアプローチは出来ないし難しい事はよく分かりませんが、 自分の発想でものを作る事はジャンルに拘らず作ってきましたしこれからも変わらず作っていきます。 それらの活動が評価の有無に関わらずとも打って撃って射って討ちまくり

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