



「山×ものづくり」
山をテーマに日本のものづくりを考えるプロダクト
山登りのアプリをつくるなど、人と山の関わりを深めている「YAMAP」(福岡市)と、日本のものづくりを伝える「うなぎの寝床」が山をテーマに日本のものづくりのつくりてと考えるプロダクトです。数あるものづくりの中で今回は風呂敷を選び、「ヤマフロシキ」と名付けました。
風呂敷の柄デザインとしてよつめ染布舎でデザインを担当させて頂きました。
◯柄のデザインコンセプト
「山やまヤマ」 たくさんの"やま"から自分の"やま"を感じ取ってほしい
風呂敷のデザインソースとして、YAMAPの代表・春山さんから甲骨文字のような大昔の山の文字の資料をいただきました。その資料から、文字と言うのはその文字の歴史やイメージ・意味・成り立ちを一字の中に内包して表現しているのだと改めて理解しました。
そして、甲骨文字、金文、篆書、隷書と変化していったように時の流れに沿って書体が変化することも。山に対して精神性や信仰的なものを抱くならば、山と記した文字を見ても間接的にそういったものを連想してしまうのではないかと思ったのです。
そう考えていくと文字自体に投影されるイメージも時代やみる人によって変化するのではないかという問いが僕の中に生まれてきました。
今回の「山やまヤマ」のデザインはおびただしい「山」「やま」「ヤマ」を配置しそれぞれ書体を変えています。このデザインを見る人によってクローズアップする文字によって山の文字のイメージは異なると思います。
その異なるイメージの総体を画面全体で感じ取ることにより山のイメージが如何に多様かを知ることになる。そして山自体も複雑で多様な生態系の塊です。様々な形の文字から山の生態系としても精神的にも、その多様さを感じ取ってもらえたらと思っております。
技法:手捺染(馬場染工場)
サイズ:W 71cm H 73 cm
素材:綿 100 %